イオンモバイルの3日間速度制限はなぜ起こる?解除方法を確認!
格安SIMでは速度制限に気をつけましょうという話を聞かれた方も多いかと思います。
多くの格安SIMでは契約した毎月のデータ容量を使い切ると速度が制限されて低速モードになります。
この場合、追加でデータ容量を購入するか、翌月になれば元の高速通信に戻ります。
イオンモバイルでは、このデータ容量を使い果たした時以外にも、以下のパターンで3日間の速度制限がかけられ、低速になるので注意が必要です。
イオンモバイルで3日間速度制限がかかるパターン
SIMの種類 | 高速時 | 低速時 |
---|---|---|
タイプ1※のau回線 |
あり |
あり |
タイプ1のドコモ回線 | なし |
あり |
タイプ2のドコモ回線 | なし | なし |
※ タイプ1とタイプ2とはSIMの通信仕様の違いです。上記表の通り通信制限の他、使用回線(タイプ2はドコモ回線でデータSIMのみなのに対して、タイプ1はau・ドコモ回線から選択可能で音声SIMもあり。)が異なります。
では、この通信制限の詳細や、制限の解除方法、その他イオンモバイルへの申込み時に気をつけるべき事項を解説します。
(※本記事は2021年4月現在の各社公式情報などに基づいています。)
イオンモバイルの3日間速度制限の仕組みを確認
イオンモバイルでは、この3日間速度制限の仕組みがUQモバイル(データ高速/無制限プラン)、mineoのAプランなどと少し異なります。この2社では、高速通信時の3日間合計通信容量に対して制限を設け、一定容量を超えると、低速通信になります。
ところがイオンモバイルでは逆で、低速通信時(最大200Kbps)の直近3日間合計通信容量が366MBを超えると、通信速度に制限がかかり、更に低速になる仕組みが基本です。
ただしこれは、タイプ1と呼ばれる音声・データ・シェアといういずれの契約タイプにも対応したSIMのみの仕様です。タイプ1にはau回線とドコモ回線がありますが、そのどちらにも適用されます。
もう一つのタイプ2と呼ばれるドコモ回線を利用したデータプランのみに対応したSIMでは、この3日間速度制限は一切ありません。
高速通信時にも速度制限がかかる場合もまれにあるようです。
具体的にはタイプ1の場合にのみ、「直近3日間あたりの通信量が6GBを超えた場合、当該SIMカードを使った通信の速度を制限する場合があります」と公式サイトに記載があります。
具体的にどういったケースで制限がかかるかは、イオンモバイルに問い合わせても「回答いたしかねます」とのことでした。
おそらくある特定の時間帯で帯域が圧迫された場合にのみ制限をかけるように設計されているものと思われます。
低速時速度制限はどうすれば解除できるのか
イオンモバイルに問い合わせたところ、この低速時速度制限は、超過した日の翌日以降、再び3日間合計のデータ通信容量が366MB未満になれば解除されるとのことでした。
高速通信容量が残っていれば、高速通信モードに戻せばつながらなくて困ることはないですね。
当月分の高速データ通信容量を使い切っている場合は、マイページから追加購入すれば高速通信ができます。
特にイオンモバイルではこの追加購入費用が1GB当たり480円(税込528円)と、業界最安値どころか激安と言っていいレベルなのがうれしいところです。
ワイモバイルやUQモバイルでは500MBで500円(税込550円)ですから、およそ半分の値段となるわけです。
ちなみにイオンモバイルでは「イオンモバイル速度切り替え」アプリが提供されていますが、ここでは高速通信容量の購入はできません。
なぜ速度制限をするのか
格安SIMでは通信設備を自社でもたず、キャリアから一定の帯域(データを一度にどのぐらい送れるかという通信速度)を購入して自社のサービスを提供しています。
格安SIM事業者にとって帯域はコストなので、多くのユーザーに快適な通信環境を提供するためには料金と通信速度のバランスをとる必要があるわけです。
一部のヘビーユーザーだけが大量データ通信を行うと、限られた資源である帯域の負荷が高まって他のユーザーに快適な通信環境を提供できなくなり不公平となるため、上記のような速度制限を設けているのです。
毎月同じ2,000円を払って同じ契約内容なのに、一部の人だけが長時間快適に通信でき、他の人はなかなかつながらないという状態は避けないといけないですからね。
イオンモバイルのデータ容量の賢い使い方
イオンモバイルでも高速・低速を切り替える専用アプリ「イオンモバイル速度切り替え」が提供され、高速通信OFF(低速通信)時は高速通信データ容量は減りません。
しかし上記の通り、低速通信時の直近3日間合計通信容量が366MBを超えると更なる速度制限がかかってしまうことがあるので、低速時に使いたい放題とはなりません。
テキスト中心のサイト・アプリでは低速モードをできるだけ使い、低速時速度制限がかかったら高速モードに戻して3日間使う。その後再びできるだけ低速モードに切り変える。
このサイクルを繰り返し、高速通信データ容量がなくなったら1GB当たり480円(税込528円)でデータ容量を追加購入する。
こうすることで、消費データ容量を最小化し、低料金プランに見直していくと、安く運用できますね。
追加で購入した高速通信データ容量の使い方注意点
他の格安SIM同様、イオンモバイルでも毎月の高速通信容量は余った場合、翌月に繰り越して使うことができます。
ただし、契約の当月分を使い果たし、マイページから1GB480円(税込528円)で追加購入した分については翌月に繰り越すことができません。
追加購入した場合は、当月に使い切るようにしましょう。
イオンモバイルのデメリットとメリット
ここまでイオンモバイルのデメリットともいえる3日間速度制限について解説してきましたが、その他契約前に注意すべき点は以下の通りです。
イオンモバイルのデメリット
- キャリアサブブランドのUQモバイルやワイモバイルに比べると、特に回線が混雑する12-13時に遅くなりがち
- 楽天モバイルやワイモバイルのようなポイント特典がない(イオンモバイルに契約してイオンで買い物をしても、ときめきポイントやWAONポイント付与は通常通りです)
- 独自のメールアドレスは付与されない
- 料金の支払いに口座振替はできず、クレジットカードが必須
イオンモバイルのデメリットは主に通信速度といえると思います。しかしそれはあくまでUQモバイルやワイモバイルと比較した場合です。
他の格安SIMに比べれば速い方なのでご安心を。
こちらは平日昼間(2018/4/11 12時台)にイオンモバイルのドコモ回線(タイプ1)でヤフーのニュースをタップした時の動作です。体感速度の参考にしてみてください。
イオンモバイルのメリット
一方、メリットは以下の通り豊富にあり、コスト重視で店舗サポートを希望されるライトユーザーに最適なのがこのイオンモバイルです。
- 全国に200店舗以上ある身近なイオンの店舗でスマホにまつわることを気軽に相談できる。
- データ容量当たりの金額が安い(音声通話SIM1GBで1,078円)。
- 500MB〜50GBと料金体系が細分化され、選択肢が多い。
- スマホ+回線セットで1週間の無料お試し利用サービスがある。
- 技適マークのあるすべての持ち込みスマホ・タブレット(iOS、Android)につき、保証サービスが適用となる
MMD研究所がMVNOを利用している1,050人を対象に2020年10月16日〜10月18日の期間で実査した「2020年11月MVNOの満足度調査」によれば、総合満足度の他、料金、通信品質でもイオンモバイルが1位でした。
本日、「2020年11月MVNOの満足度調査」をリリースいたしました。
先日の大手4キャリア、キャリアサブブランドの満足度に引き続き、今回はMVNOの満足度調査です。総合満足度は「イオンモバイル」がトップとなりました。
ぜひご覧ください。https://t.co/3PxQRRdtX3
? MMD研究所 (@mmd_labo) November 13, 2020
日々の食材や日用品の値段を気にするのも大事ですが、毎月積み重なる固定費:通信費を見直し大手キャリアからイオンモバイルに移行すれば、毎月5千円前後、年間6万円ぐらい自由になるお金を得られます。
下記から申し込んだ後、わからないことがあったらイオン店舗で聞けばいいだけです。
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