シェア上位のOCNモバイルONEやIIJmioを推奨しない理由〜速度などの比較結果からわかるデメリットとは?
2020年11月の格安SIM市場マーケットシェアはMMD研究所の調査によると、1位:ワイモバイル、2位:楽天モバイル、2位:UQモバイル、3位:mineo、4位:OCNモバイルONE、5位:LINEモバイルです。
本日、「2020年11月通信サービスの利用動向調査」をリリースいたしました。
4月にRakuten UN-LIMITのMNO参入、10月にUQ mobileのauサブブランド化で通信キャリアのシェア構成が変わってきています。
ぜひご覧ください。https://t.co/J6elH5uUqd
? MMD研究所 (@mmd_labo) November 4, 2020
2019年10月のICT総研の調査でもトップ5の順位は同様です。(ワイモバイルはMVNOではないので含まず)
[ニュース] MVNOシェアは楽天モバイルが30%超え、ICT総研調査 https://t.co/EN0eSBpes3 pic.twitter.com/FMmMHzW9WP
? ケータイ Watch (@ktai_watch) October 10, 2019
しかし当サイトでは推奨する格安SIMベスト5にこのOCNモバイルONEやIIJmioを含めていません。
なぜなら、格安SIM老舗であり端末や自宅ネット回線とのセット販売により未だシェア上位ではあるものの、通信サービスそのものに特筆点が少なくシェアを年々落としているからです。
詳しく解説していきますね。
(※本記事は2021年5月現在の各社公式情報などに基づいています。)
OCNモバイルONEを推奨しない理由〜そのデメリットとは
シェアが高いのは、歴史が古く、量販店など各種流通チャンネルを活用したスマホ端末や「OCN光サービス」とのセット販売(税込割引額220円/月)によるところが大きいと思います。
サービスの内容にもあまり特筆点がなく、通信速度もUQモバイルやワイモバイルほど速くはありません。
先のMMD研究所の格安SIM満足度調査の項目別評価でもその結果が如実に現れています。
「端末ラインナップ」と「端末のお得さ」では1位ですが、「通信速度品質・安定性」、「コストパフォーマンス」という大事な2項目ではトップ5からもれています。
「2020年3月格安SIMサービスの利用動向調査」をリリースしました。
2014年から半年ごとに続けている、定点調査も早や6年が経ちました。
格安SIMの利用は14.0%となり、MVNOとY!mobileを合わせると格安SIMメイン利用シェアは20.4%。シェアの推移と変化をぜひご覧ください。https://t.co/u81F5GD9dZ
? MMD研究所 (@mmd_labo) March 17, 2020
セット販売で消費者を釣る売り方は、時代の流れに合っていないのではないでしょうか。
IIJmioを推奨しない理由〜そのデメリットとは
IIJmioも2008年から格安SIM市場に参入している老舗であり、OCNモバイルONE同様に光回線ネットサービス「IIJmioひかり」とのセット契約で毎月税込660円の割引「mio割」を提供していることもあり、市場シェアはそこそこ高いです。
しかし通信速度、料金、サービス、サポートなどどれをとっても一定レベルにはありながら、決定的な特色がないのです。
格安SIMの中でいち早くeSIMに対応したのは評価すべきことですが、現状通話はできずデータ通信のみでしか使えません。
家族でのシェアプランも今では多くの他社も提供しているもので、特筆すべきものではありません。
先のMMD研究所の調査でも、コストパフォーマンス4位、サービスブランドの信頼性5位となっていますが、それ以外ではトップ5からもれています。
こちらの2015年8月の同調査では、OCNモバイルONEとIIJmioはそれぞれシェア1位、3位だったんですけどね。
両社ともちょっと落ち目ということです。
実際、IIJmioを運営する株式会社インターネットイニシアティブの2021年3月期 第3四半期 (2021年2月8日発表)連結業績説明資料P18をみると、IIJmioの契約回線数は2021年3Qで104.6万と、1年前の107.3万回線から▲2.7万回線と、減少傾向にあることがわかります。
これらの理由により、当サイトではOCNモバイルONEやIIJmioは推奨せず、UQモバイル、mineo、楽天モバイル、ワイモバイル、イオンモバイルという特徴的な5つの格安SIMをおススメしています。
OCNモバイルONE、IIJnioの速度やコスパはどうなの?UQモバイルやmineo、イオンモバイルと比較
格安SIMは通信サービスとしてその通信速度と安定性が最も重要な要素かと思います。
実際、OCNモバイルONE、IIJmioの速度はどうなのかというと、こちらのSIMWで取得した通信速度データを見れば一目瞭然です。
差がつくのは利用者が増える12時と18時前後です。
どの時間でも安定的に15Mbps(下り)前後を叩き出しているUQモバイルやワイモバイルとの差は歴然です。
OCNモバイルONEとIIJmioを比較すると、NTTコミュニケーションズという通信会社が運営していることもあってか、OCNモバイルONEの方が勝っていることがわかります。
下記MMD研究所の速度調査結果をみても同様の結果であることがわかります。
本日、「2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」をリリースいたしました。毎年恒例の東名阪で実施しているY!mobileとMVNOの速度調査です。ぜひ結果をご覧ください。https://t.co/d420jlKqUt
? MMD研究所 (@mmd_labo) March 4, 2020
次にデータ容量当たりの料金の安さを見てみましょう。
OCNモバイルとIIJmioの両サービスとも2021年4月1日から新料金プランを開始し、データ容量単価だけでみると、mineoやイオンモバイルよりも安くなりました。
各社の3GB以下のプランを比較すると下表のようになっています。
各社プラン | 3GB以下の音声SIM月額新料金(税込) |
---|---|
OCNモバイルONE |
1GB:770円 |
IIJmio ギガプラン | 2GB:858円 |
mineo マイピタ | 1GB:1,298円 |
イオンモバイル さいてきプラン |
0.5GB:1,023円 |
※通話料は別
問題はサポートの観点です。
mineoはマイネ王というオンラインサポートが格安SIMで最も充実し、イオンモバイルはイオン店舗という高齢者にやさしいサポート拠点に強みをもっています。
このことが下記調査結果にあらわれています。
本日、「2020年11月MVNOの満足度調査」をリリースいたしました。
先日の大手4キャリア、キャリアサブブランドの満足度に引き続き、今回はMVNOの満足度調査です。総合満足度は「イオンモバイル」がトップとなりました。
ぜひご覧ください。https://t.co/3PxQRRdtX3
? MMD研究所 (@mmd_labo) November 13, 2020
MVNOの総合満足度1位がイオンモバイル、ブランドに対してどれくらいの愛着や信頼があるかを示すNPS(ネットプロモータースコア)や顧客サポート部門で1位がmineoです。
速さで選ぶなら上記のようにUQモバイルやワイモバイルの方が優れ、安くても困ったときに頼りになるのがイオンモバイルやmineoなのです。
OCNモバイルONEやIIJmioは端末や固定回線とのセット販売に力を入れて安く提供していますが、売りっぱなしのイメージはぬぐえません。
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