中古iPhone 8を購入して格安SIM(UQモバイル)を使う場合の注意点6つとは?
2019年10月からの改正電気通信事業法の施行により「通信料金と端末代金の完全分離」(セット販売により割引の抑制)が推進され、今後は中古スマホ×格安SIM利用者が増えていくことが予想されます。
実際、MM総研による「中古スマートフォン市場規模の推移・予測」(2020年3月) によれば、中古スマートフォンの購入意向者は22.6%、2025年度には265万台と2019年度の1.6倍以上に拡大すると予測されています。
僕も2019/2/2に中古スマホを豊富に取り揃えているイオシスにて、実際にiPhone 8(64GB)を52,800円で娘のために購入し、Android ZenFone 3からUQモバイルのSIMを移行しました。
この実体験をもとに、未経験の方も多い中古iPhone購入にあたっての注意点をまとめておきます。
中古のiPhone購入先は中古携帯販売サイト(EC)、ゲオmobileなどの中古店舗、 オークションやフリマなどの個人間取引サイト(C2C)とありますが、それぞれ注意が必要になります
赤ロムもしくは赤ロムになりそうな端末でないか
赤ロム(あかろむ)とは、割賦販売で購入された端末が支払い完了の前に中古品として流通し、その後キャリアによって利用停止にされたものの俗称です。
キャリアによって端末の通信回線がロックされ、SIMを挿入しても携帯回線は使えず、 電波感度を示すアンテナのマークが赤く表示されるためこう呼ばれています。
特にネットでの個人間取引の端末流通市場(ヤフオク!やメルカリなど)などでは、こうした赤ロムが少なからず存在するので注意が必要です。
やっかいなことに、購入時点では通信回線が使えたとしても、その後割賦販売での残りの支払いが滞り、後からキャリアで使用停止の措置がなされ、「赤ロム」となってしまうこともあります。
赤ロムになりそうな端末をつかまないためには確認方法があります。
各キャリアの専用サイト(ドコモ、au、ソフトバンク)で端末識別番号である15桁の「IMEI番号」を入力すると、以下の3区分でステータスがわかるようになっています。
〇:利用可能
▲:現状利用可能だが代金債務の不履行等により利用制限となる可能性あり
×:利用制限中(=赤ロム)
なお、3大キャリア端末以外(SIMのフリー端末など)は当然、上記区分のいずれにも該当しません。
iOS:「設定」>「一般」>「情報」
Android:「設定」>「システム」>「端末情報」
中古のキャリア端末だったiPhone購入にあたっては必ずこのIMEI番号を事前に確認し、”〇”のステータスの端末を購入するのが無難です。
僕も中古のiPhone 8購入時、IMEI番号を上記auサイトに入力し、問題ないことを確認しました。
アクティベーションロックは解除済か
アクティベーションロックとは、紛失したり盗まれたりしても、第三者に使われないように保護する仕組みのことです。具体的には、「iPhone を探す」機能をオンにすると自動的に有効になります。
このロックがかかっていると、端末を初期化しても元の持ち主のApple IDとパスワードが残ってしまい、App Storeなどが使えなくなってしまいます。
通常中古市場に自分の端末を売る場合、このロックを解除してから出品しますが、まれに解除されていない場合があるのです。
中古iPhoneを購入する場合は必ずこのアクティベーションロックが解除されているかを確認しましょう。
今回イオシスで購入したiPhone 8は未使用品だったので、この心配はありませんでした。
SIMロックのステータス
もう一つの端末ロックの仕組みがSIMロックです。
SIMロックが解除されていないと、元のキャリア以外の携帯回線を使うことができません。
解除はMy docomo、My au、My SoftBankのメニュー上から行う仕組みですので、ドコモとソフトバンクは元の端末契約者でないと解除ができません。
auだけはauショップに行けば 元の端末契約者でなくてもSIMロック解除できます。
ドコモのiPhoneの場合は、ドコモ回線を借りているMVNOのSIM(楽天モバイル、mineo、イオンモバイルなど)に移行する場合はSIMロック解除は不要です。
auのiPhoneの場合も、au回線を借りているMVNO(UQモバイル、mineo、楽天モバイル、イオンモバイルなど)に移行する場合、基本的にはSIMロック解除は不要です。
ただし、 2017年8月1日より前に発売されたVoLTE端末の場合、au回線のMVNOに移行する場合でもSIMロック解除が必要になります。
ソフトバンクのiPhoneを格安SIMで利用するには必ずSIMロック解除が必要になります。
またiPhoneではiPhone 6s以降の機種しかSIMロック解除はできません。
中古端末に挿入するSIMの種類
こちらに書いた通り、SIMには標準SIM(=miniSIM)、micro SIM(マイクロSIM)、nano SIM(ナノSIM)、マルチSIMという複数の種類があります。
端末に応じて合致するSIMは異なりますので、今使っているSIMが新規に購入した中古端末でそのまま使えるかどうかを必ず確認しておいてください。
当サイトが推奨している5つの格安SIMで動作確認済みのスマホで使えるSIMは下記リンク先からわかります。
バッテリー寿命はどのぐらいか
意外と見落としがちなのが、このバッテリーの残り寿命です。実際使ってみないことには正確にどれほどパフォーマンスを発揮してくれるかはわからないところがやっかいです。
バッテリーは新品購入から使えば使うほど劣化し、どんどんその”もち”や充電効率が悪くなっていきます。新品を同じ年数・時間使ったとしても、発熱具合などで摩耗度は異なります。
中古販売のサイトや店舗では本体の購入とともにバッテリー交換サービスも提供しているところが多数あります。
中古iPhone購入時はこのバッテリー交換費用も端末本体代金に加えた上で購入すべきか判断した方がいいでしょう。
心配な方は中古店で、「使用されていない開封済み商品」を購入するといいでしょう。
保証期間はどれぐらい残っているのか
購入後の故障による費用の発生などを考えると、残りの保証期間もチェックポイントです。
iPhoneの場合、新品購入から1年間はメーカー保証がつき、初期不要や不具合、イヤホンの交換などが無料でできます。
また有料保証サービスであるAppleCareに加入しているiPhoneですと、保証とサポートが購入日から2年間に延長されるので、中古品でも適用される可能性があります。
ただし、中古iPhoneは購入日の情報や残りの保証期間がわからないことが多いです。
イオシスでは初期不良に関して6ヶ月間は保証してくれるので安心でした。
実際、中古端末購入者は満足しているのか
こちらはウェイブダッシュ社が2018年7月4日に同社が運営するフリーマーケットサイト「ムスビー」で実施した、中古スマートフォンに関するアンケート調査結果です。(有効回答数は783人。実施期間は5月24日〜6月24日。)
想像以上に悪い状態だったと回答している人はわずか2%です。
多くの人は中古という選択肢を考えることなく、あるいは何となく新品を選んでいると想像します。
使ってみると当初の心配は杞憂であることがほとんどだったとデータからわかりますね。
環境保全を重視する価値観が広がり、経済低成長時代が続く日本で、メルカリの株式上場に見るように、リユース市場は今後も着実に成長していくはずです。
少しずつでしょうが、スマホも中古に対する抵抗が減り、購入プロセスもより洗練されていくことが予想されます。

うちの子供も次はAndroidではなくiPhoneにしたいと言うんだよね。気持ちはわかるけれど高いしなあ。。
中古ではどうかと聞いてみたら。中古といってもきれいな端末は多いし、なんせiPhoneだから意外と抵抗ないかもよ。
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