povo (ポヴォ)とUQモバイルくりこしプランはどっちがいい?その違いを比較分析
2021年1月13日、ついにKDDIもドコモ、ソフトバンクに続いて新プラン:povo (ポヴォ)を発表してきましたね。
世間一般の関心は先に発表されたドコモのahamo(アハモ)より500円安い20GB2,480円と、業界最安値であることに集中しています。
しかし同じKDDIから合わせて発表されたUQモバイルの新プランであるくりこしプランS/M/Lの方にこそ注目すべきだと思います。
なぜなら、ほとんどのユーザーは毎月20GBも必要なく、3GBで1,480円、15GBで2,480円で余ったデータ容量を翌月に繰り越して使え、節約モードもあるUQモバイルのくりこしプランの方がコスパが高いからです。
それでは両プランを解説し、それぞれに合ったユーザータイプをご紹介します。
(※本記事は2021年2月現在の各社公式情報などに基づいています。)
80.9%の格安SIMユーザーは毎月7GB以下
MMD研究所による「2020年11月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」によれば、格安SIMユーザーはデータ通信容量7GB以下の人が80.9%を占めています。
一方、20GB以上の大容量を使っている人はわずか2.7%です。
ahamoもpovoも従来のキャリアの料金プランから見ると破格の安さですが、特に在宅ワークが続く昨今のコロナ禍で自宅にWi-Fiがある多くの人にとって20GBは無駄が多いのです。
povoのUQモバイルに対するメリット
逆にいうと、UQモバイルくりこしプランMの15GB以上、20GBまで毎月データ容量が必要となる方にとってはpovoの方がコスパが高くなります。
あとは物理的SIMの差し替えが不要なeSIMを採用している点がpovoのUQモバイルに対するメリットとなります。
UQモバイルとpovoとの違い:くりこしプランとお得な点とは
UQモバイルのサポートサイトに問い合わせたところ、これまでのスマホプランS/Rは2021年1月末をもって新規契約を終了とのこと。
その後はこのくりこしプランS/M/Lが主力の料金プランとなります。
通話料は30秒20円という従量課金の他、以下の3つのオプションから選べる点は従来通りです。
- 通信パック(60分/月):550円(税込)/月
- 国内通話10分かけ放題:770円(税込)/月
- 国内通話かけ放題:1,870円(税込)/月
povoに対するくりこしプランの優位性は下記1.〜4.によるコスパの高さなどになります。
- 毎月3GBでわずか1,480円(節約モード時は最大300Kbps)
- プランS/M/Lは月ごと無料で簡単に変更が可能
- UQポータルアプリで節約モードに切り替えればデータ消費ゼロに
- 余ったデータ容量は翌月に繰り越して使える
- リアルの店舗サポートがある
- 月額200円で携帯メールアドレスを取得できる
くりこしプランのデータ容量(S、M、L)はいつでも簡単に変更が可能で、翌月から反映されます。
よって毎月数GB〜10GB以上の中で使うデータ容量が変わる方は、プランSとプランMを月ごとに切り替えたり、上述の節約モードへ随時切り替えて使ったりすることで、非常にお得に使えることになります。
UQモバイルのこれまでのスマホプランとくりこしプランの違い
主に以下の2点が新プランで変わった点になります。
- 月額基本料が値下がりし、大容量のプランL(25GB):3,480円が新設
- 「UQ家族割」「ギガMAX月割」による割引がなくなった
乗り換え自由なpovoとUQモバイル:それぞれに合ったユーザー像
まとめると、povoの方が合っているのは以下のような方になります。
- 毎月15GB〜20GB必要とする方
- SIMの入れ替えが面倒でeSIMを使いたい方、店舗サポートが不要な方
一方、実際問題として上記に当てはまらないほとんどの方にはUQモバイルの方が安くなるはずです。
通信速度はもともとauとUQモバイルで差はほとんどありませんのでご安心を。
5G対応も両プランとも2021年夏以降が予定されています。
迷った方はずるずる割高な既存サービスを使い続けるのが一番もったいないです。
なぜなら同じKDDIのブランドであるau、povo、UQモバイル間の移行手数料(解約手数料、MNP転出料、新規事務手数料)はすべて無料になるからです。
移行後にやっぱり自分に合っていないと思ったらいつでも気軽に乗り換えればいいのです。
これはすべての手数料が無料の楽天モバイルとの乗り換えでも同じです。
マスコミの報道とそれに影響を受けたTwitterの投稿などをみると、povoは神プランという声が多いですが、こういった時こそ自分で情報を確かめて的確に判断していくことが大事ですね。
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