IIJmioが日本発のeSIMプラン発表〜eSIMとは何?どう使うの?

2019年7月4日、格安SIM老舗のIIJmio(アイアイジェイミオ)eSIM対応のデータ通信サービス「IIJmioモバイルサービス ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」を7/18から提供することを発表しました。

 

IIJmio_eSIM

 

さて、この一文を読んで意味をどこまで理解できるでしょうか。

 

格安SIMやMVNOという言葉さえ、さほど理解が進んでいない状況なので、おそらく日本人ですべて理解できるのは人口の1%にも満たないものと思います。

 

しかしアメリカではすでにAT&T、T-Mobile、Verizonといった大手キャリアがeSIMに対応しており、今後日本でも普及していくことが予想されるので、簡単に紹介していきますね。

 

 

eSIMとは

 

スマホの回線を開くときに、1cm四方の小さなカードを挿入しますよね。

 

あれがこれまでのSIM(シム)でした。

 

 

これに対してeSIMとは、あらかじめスマホにSIMカードが埋め込まれているSIMで、 物理的なSIMカードを入れ替えることなくソフトウェアの処理だけで回線や個人情報を書き換えることができるSIMのことです。

 

"e"は埋め込まれたという意味の英語"embedded"の頭文字からきています。eSIM=embedded Subscriber Identity Moduleです。

 

音楽を聴くとき、CDという物理的な媒体を入れ替える必要があったのが、今やアカウント登録だけで済むようになったのを思い浮かべていただくとイメージしやすいですね。

 

eSIMが普及するとどうなる?利用者にとってのメリットとは

 

これはeSIMが何かがわかれば自明ですね。

 

ユーザーにとっては通信回線やスマホを機種変更する際に、いちいちSIMピンを取り出して恐る恐るSIMを交換する手間が省けるわけです。

 

年配の方、子供、機械の扱いが苦手な人にあのようなSIMカードの物理的交換を強いるのはそもそも無理がありますからね。

 

スマホのサービス切替は、ソフトウェアの処理、つまりタップや情報入力で完結できるようになるわけです。

 

これは嬉しいですよね!

 

また海外に行った場合、当然回線サービスが異なるので必然的に切替が必要になりますが、eSIMだと自分のスマホの回線切り替え処理だけでそのまま使えるようになるので、とても便利になります。

 

デメリットや阻害要因は何か

 

何でもそうですが、一面からみるといいことづくめでも、別の角度から眺めると新たな景色が浮かんできます。

 

このeSIMの場合、ユーザーの手間の削減という意味ではメリットだらけなのですが、肝心なのはサービス提供側の問題です。

 

スマホのメーカーや通信キャリアがこのeSIMに対応しなければ、eSIMのサービス自体が広がらないわけですから。

 

キャリアからみたeSIM

 

今回日本で携帯の料金プランとしてeSIMに最初に手をあげたのが格安SIMのIIJmioであることからもわかる通り、大手3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)は一般向けにeSIMを展開することにはネガティブですね。

 

これまでさんざん囲い込んできたユーザーを離反させてしまうことにつながるので、デメリットの方が大きいからです。

 

逆にIoTサービスを手掛ける法人向けには既にキャリアもeSIMサービスを展開しています。契約更新手続きがeSIMにより楽になるからです。

 

格安SIM/MVNO事業者からみたeSIM

 

キャリアからの乗り換えを加速したいmineoなど格安SIM/MVNO事業者にとってはこのeSIMは追い風(のはず)です。

 

しかし一つ課題があるのです。

 

MVNOがeSIMサービスを提供するには、加入者管理機能(HLR/HSS)を自ら運用し、自らSIMベンダから調達したSIMカードを用意する必要があるのです。

 

この領域まで踏み込んでサービス設計を手掛けるMVNO事業者は「フルMVNO」といい、日本だと現状IIJmioだけなのです。

 

eSIMサービスを提供するには格安SIM/MVNO事業者にとっては新たな投資と技術・運営力が求められるので、簡単には対応できないというわけです。

 

eSIMに対応している端末はどれ?

 

eSIMを利用するには回線事業者だけでなく、肝心のスマホ端末にeSIMが搭載されていなくてはなりません。

 

日本の現状(2019年7月)ですと、IIJmioのeSIMに対応した端末は以下の通りとなっています。

 

  • Microsoft Surface Pro LTE Advanced
  • Apple iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
  • Apple 11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro(第3世代)、iPad Air(第3世代), iPad mini(第5世代)

事前にSIMロック解除が必須となります。

 

更に注意したいのは、現状IIJmioのeSIMではデータ通信のみで通話はできないことです。

 

まとめ

 

今回IIJmioから発表されたeSIMサービスはデータ通信のみで6GB、月額1,520円(初期費用3,000円、SIM発行手数料200円)というものです。

 

 

一気に利用者が拡大するものではないですが、今後の携帯通信のトレンドを把握する上では頭にいれておきたい内容と言えますね。

 

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